ウイルソン金井の創作小説

フィクション、ノンフィクション創作小説。主に短編。恋愛、オカルトなど

創作小説を紹介
 偽りの恋 愛を捨て、夢を選ぶが・・。
 謂れ無き存在 運命の人。出会いと確信。
 嫌われしもの 遥かな旅 99%の人間から嫌われる生き物。笑い、涙、ロマンス、親子の絆。
 漂泊の慕情 思いがけない別れの言葉。
 忘れ水 幾星霜  山野の忘れ水のように、密かに流れ着ける愛を求めて・・。
 青き残月(老少不定) ゆうあい教室の広汎性発達障害の浩ちゃん。 
 浸潤の香気 大河内晋介シリーズ第三弾。行きずりの女性。不思議な香りが漂う彼女は? 
 冥府の約束 大河内晋介シリーズ第二弾。日本海の砂浜で知り合った若き女性。初秋の一週間だけの命。
 雨宿り 大河内晋介シリーズ。夢に現れる和服姿の美しい女性。
 ア・ブルー・ティアズ(蒼き雫)夜間の救急病院、生と死のドラマ。

   偽りの恋 Ⅰ 

 人の生き方が違うように、恋も人それぞれに異なる。
 恋は甘くほろ苦い。胸が締め付けられ、切ない思いをするものだ。
 常に相手の心に切々と迫る。時には、思わぬ相手から切望される。
 恋は純粋な心の動き。多々ある恋から粛清されぬものが、愛を成就できる。
 だから、恋は神が与えた人間特有の悟性。
 ただ、恋には嫉妬心が生まれる。
 これは粛清された恋が、悪魔の囁きから修得した知恵である。
 悲しい心の動きだ。絶望的な心の叫びでもある。
 人を恋しく思うのは、決して恥ずかしいことではない。
 幾多の女性に、俺は恋をしただろうか。
 その多くは恋の奴隷となり、心の自由を奪われた。
 苦しみ嘆いた果てに、自ら枷を外す。そして、二度と恋をしないと誓う。
 だが、だが、寂しさを紛らわすために、次の恋を必死に追い求める。
 愚かな人間の知恵は、卑劣な悪魔に導かれ、粛清された恋を身勝手に愛と認めた。
 俺も認めたことがある。
 虚無だけが心に残る欲望の愛だから、虚しい恋であった。
 真実の恋から、普遍の愛を求めたい。
 それは俺の夢であり願いでもある。


 俺は故郷を離れ、異国の地に移り住む決意をする。心残りの女性がいるも、決して実らない恋と諦めたからだ。
 二か月後に、寄宿生活の学校に入る予定だ。資格を得れば、念願の外国生活が待っている。

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