ウイルソン金井の創作小説

フィクション、ノンフィクション創作小説。主に短編。恋愛、オカルトなど

創作小説を紹介
 偽りの恋 愛を捨て、夢を選ぶが・・。
 謂れ無き存在 運命の人。出会いと確信。
 嫌われしもの 遥かな旅 99%の人間から嫌われる生き物。笑い、涙、ロマンス、親子の絆。
 漂泊の慕情 思いがけない別れの言葉。
 忘れ水 幾星霜  山野の忘れ水のように、密かに流れ着ける愛を求めて・・。
 青き残月(老少不定) ゆうあい教室の広汎性発達障害の浩ちゃん。 
 浸潤の香気 大河内晋介シリーズ第三弾。行きずりの女性。不思議な香りが漂う彼女は? 
 冥府の約束 大河内晋介シリーズ第二弾。日本海の砂浜で知り合った若き女性。初秋の一週間だけの命。
 雨宿り 大河内晋介シリーズ。夢に現れる和服姿の美しい女性。
 ア・ブルー・ティアズ(蒼き雫)夜間の救急病院、生と死のドラマ。

 微雨のささめき(大河内晋介シリーズ第四弾)ⅩⅥ 

 食後、それぞれの課題を持って別れた。別れ際に、挑発だけは受けるなと、若月に忠告をする。家に帰ってからも、心配した。シャワーを浴びてから、電話を掛ける。
「はい、若月ですが・・」
「ああ、私だけど。問題無いか?」
「特に、今のところは何もありません」
 しばらくして、福沢から電話を受ける。
「やはり、私も狙われているようですね」
「えっ、そんな兆候がありましたか?」
「はい、家の書棚が荒らされていました。妻は実家に帰っていますので、助かりましたよ」
 ヤツらは、相当に焦っているようだ。
「そうですか、それで対策は・・」
「はい、洞窟観音で購入したご朱印の札を、家の窓やドアに貼りました。それに、匂い袋を肌身離さずに持つようにします」
「とにかく、注意してください」
 私も焦り始めた。早めに洞窟観音へ行き、冥府と連絡を取る必要がある。
《観音像の中から、可能性のある像を探さなければ・・》
 ベッドに横たわり、対策を考えていた。
「ん? なんだ?」
 いつの間にか、私は寝ていたようだ。ベッドの横に誰かが立って、私にささめく。
「大河内さん・・。私ですよ・・。千代です」
 私は驚き、ベッドに起き上がる。
「あ~、千代さん! 何故、ここに・・」
「冥界の防人が、恩人のあなたたちを権助が襲うらしいと、知らせてくれました。それに、洞窟観音へ行かれたでしょう?」
「はい、調べに行きました」
 千代は半信半疑だったが、福沢の洞窟観音視察で理解したという。前回の場所は、永遠に封鎖されているので、今は洞窟観音が最適な場所であると教える。
 最後に、必ず13、21、34番目の仏像を選ぶことを伝え、目の前から消えた。

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