忘れ水 幾星霜  第二章 Ⅸ - ウイルソン金井の小説

「実は、とうに消え去った青春の面影が、不意に現れたことなの。それも三十年も経ってからよ。ブラジルに来て不慣れな環境での生活が、私の時間と小さな夢まで奪い、すべてを消してしまったはずなのに・・」  佐和は亜紀の話を聞きながら、冷えたレモネードを亜紀の飲みかけのグラスに注ぐ。 ...

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